第36回日本腹部放射線学会開催のごあいさつ

 第36回日本腹部放射線学会を2023年6月9日(金)と10日(土)の両日、宮城県仙台市の仙台国際センターにて開催させていただきます。伝統ある本会を主催させていただき、たいへん光栄に存じます。

 画像診断は、病理診断に迫ることを目標に、さらには病変全体や身体全体の画像を俯瞰できることからは、病理医と協力して正確な病態診断に至ることを目標に発達してきました。近年のCTやMRIでは、進化した画像技術で高解像度の病変描出や物質分別が可能となってきましたが、放射線診断の裏付けは画像と病理の対比が基本となっています。日本腹部放射線学会は、病理所見と画像診断を詳細に検討して地に足の着いた画像診断の王道を実践する会であると認識しています。

 初夏の仙台は気候が穏やかで緑が多く、街のケヤキ並木が美しい季節です。参加者の皆様に「杜の都」を十分に感じていただけるのではないかと思います。「海のパイナップル」と呼ばれる「ほや」のいちばん美味しい月で、旬を迎える三陸の海の幸もたくさんあります。松島まで少し足を延ばしたり、定番の「牛タン」や「ずんだ餅」を楽しまれたりするのも良いでしょう。

 コロナ感染も落ち着いていることが期待され、久しぶりに懇親会やイベントも用意して参加者の皆様と歓談したいと考えております。

 東北の地ですが、仙台は東京から新幹線で1時間半程、仙台空港から仙台駅は 17~25分と利便性の高い場所です。会場は仙台駅から地下鉄5分で直結した広瀬川河畔、青葉城の麓にあり、初夏の自然の風景の中で、学んで遊んでいただければと思います。
多くの皆様のご参加を心よりお待ちしています。

第36回日本腹部放射線学会
会長 高瀬 圭
東北大学大学院医学系研究科放射線診断学分野